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気にしたこと…ある?遅い要因かも!?のこれ。03

気にしたこと…ある?遅い要因かも!?のこれ。03

中小企業においても、自社のビジネス施策に本格的なデジタル化を導入しなければならない状況が必至となりつつあります。

 

 

取り敢えず、ホームページは稼働している、メール環境は確保している、インターネット回線インフラは、導入、設置した当時のまま…ってことになっていませんか。

 

 

取り敢えず、リモート会議や個別面談など実施してはいるが…、

そう言えば、何か、しっくり来ていない、画質、音質が悪い、フリーズしちゃう…、とか、ホームページを閲覧すると、閲覧速度が遅いとか…感じていませんか。

 

 

もっと言うと、自社オリジナルのドメインを持っていないとか…。

 

メールアドレスも、プロバイダ名のドメイン名とか、法人なのにGmailをオフィシャルメールに利用しているとか…。

 

中小企業の経営者と名刺交換をした時に、意外と見掛ける光景です。

 

 

本格的なデジタル化を目指す時、今後の企業としてのブランディングを意識するならば、自社オリジナルで会社の規格に相応しいドメイン名を持つ意義もデジタル化、事業の発展への課題として意識すべきではないか…と考えます。

 

 

以前、インターネット環境の「お・そ・い!?」の要因について、

「そもそも」な要因として、

 

 

「ん〜っ!遅い!?」速さのこと、考えたことありますか?01

 

 

また、回線そのものについて、

 

 

「お・そ・い〜!?」ネット環境の速さのこと。02

 

 

で解説しました。

 

 

もし、インターネット環境を導入した当初のまま…、ってことになると、故障とまでは言えないが、普段、あまり目の届かない各種機器関係が古過ぎるとか、動作不良を起こしかけているかもしれません。

 

 

そもそも、その回線、近々、サービス終了により使用できなくなるとか…なっていませんか。

 

この時期、そんな事知らなかったとか…、そこまでの事業社は無いとは思いますが…。

 

 

更に言えば、パソコンやスマホなどのデバイスの進化や、様々なWebサイトのシステムそのものが相当な進化を遂げていて、閲覧する側のシステム環境が追いついていないことも…あるかもしれませんね。

 

 

ここ数年来、我々の知らぬ間にインターネット環境を取り巻く技術環境の進化には、目を見張るものがあります。

 

 

携帯電話でも、5Gという言葉が飛び交っているように、今までとは次元の違う、気軽にバーチャルリアリティを体験できたり、高度で遠隔的な様々な操作が可能になったりと、どこからでも、超高速で、大量のデジタル情報の相互通信が近未来に可能になりつつあります。

 

 

マスプロダクト的な事業、グローバル的な事業を営む大企業は、時代の変化の先を行くように、インターネット環境の進化を絶えず追求しているようですが、中小企業では、中々、そこまで追及するのは難しいのが実情と思います。

 

若しくは、そこまでの課題に対する意識にも…まだ、至っていない状況かも知れませんね。

 

 

しかし、本編では、インターネット環境の基本的なプロセスを、概要を、今一度、知って頂き、先ずは、基本的な環境改善への課題、意識を持って頂きたいという思いの中、解説しました。

 

 

その目の前のLANケーブル1本でも、

その進化は、外見からは分かりません。

 

しかし、その昔から、約400倍?にも、進化していますよ。

 

 

 

会社の電話回線…どうなっていますか。

 

インターネット通信環境について、改善の課題を提言する上で、家庭などでの固定電話の個人需要は、携帯電話の普及により減少傾向にあります。

 

しかし、法人としては、対外的にも、FAX利用の上でも、まだまだ固定電話の必要性は、あるのではないでしょうか。

 

本編では、固定電話の需要ありきの解説としたいと思います。

 

 

事業の永続年数が長い中小企業では、電話回線が未だにアナログ回線のまま?と言う事業社もあるかもしれませんね。

 

古〜い、ビジネスホンのままならその可能性も否定できないかもしれません。

 

別途、単独でインターネット回線を引き込んでいる可能性もあるかもしれませんね。

 

 

事業の創立、設立が浅い事業社では、恐らく、電話回線とインターネット回線を一緒に設備しているとは思いますが、その回線の種類も、その時代の主流により、今では旧態的なシステムかもしれません。

 

 

先ずは、自社の電話回線が、どの様なシステム、サービス契約になっているかを今一度、詳細に確認してみてください。

 

合わせて、インターネット回線は、どの様な回線、及び、システムになっているのかも確認してみてください。

 

 

 

電話回線には、「アナログ回線」、「ISDN回線」、「ひかり回線」の3つが存在しています。

 

 

「ISDN回線」は、電話やFAXを使用しながら、インターネットの利用が可能になった回線と言えます。

 

後に「ADSL回線」も普及し、どちらも似たようなシステムですが、それぞれ、違いはあります。

 

 

ここでは、技術的な違いについては、詳細な解説はしません。

何も、近い将来、サービスの終了が予定されています。

 

 

つまり、今後の通信インフラの主流は、「ひかり回線」となっていくでしょう。

 

 

 

2023年1月31日・サービス終了【ADSL回線】

 

もともと、メタルケーブルと言われる従来の銅線の電話回線を利用して、アナログの音声信号を送るのではなく、デジタル信号に変換した情報を相互に通信する回線としてサービスが提供されました。

 

ADSLのサービス開始の前からあった、同様の【ISDN回線】の普及の後に、低料金でのインターネットの利用が可能など、利用者の需要目的に合わせた改良型として登場した、いずれも電話とインターネット接続を同時に使用することを可能にした通信回線です。

 

 

【ADSL】/ウィキペディアより

「 Asymmetric Digital Subscriber Line 」非デジタル加入者線

 

一般のアナログ回線(ツイストペアケーブル通信線路)を流用してブロードバンドインターネット接続サービスを提供することができる高速デジタル通信技術、若しくは、電気通信役務であり、日本では、2000年代前半に急速に普及した。

非対称(Asymmetric)とは、アップロードとダウンロードの理論上の通信速度が異なることを意味する。

 

 

と解説されています。

 

大まかに言って、ISDN回線は、そのシステム上、基本使用料とは別に通信料、通話料にあたる費用が掛かってしまうために、システムが異なる方法にて通信料が掛からないシステム、サービスとして登場した回線です。

 

通信速度は、ADSL回線の方が優っていますが、安定性という面では、ISDN回線の方が優る部分もあったようです。

 

 

時代の流れと共に、このADSL回線も

NTT東日本/NTT西日本の「フレッツADSL」のサービスを

2023年1月31日にて、そのサービスを終了すると発表されています。

 

また、ソフトバンク ヤフーADSLが提供する同サービスも

2024年3月31日にて、そのサービスを終了すると発表されていますが、

2020年3月以降より一部の地域より、そのサービスを順次終了しているそうです。

 

 

 

2024年1月・サービス終了【ISDN回線】

 

ADSL回線の普及の前、1988年にNTTグループが開始したサービスです。

 

 

一般家庭や事業社向けに普及したお馴染みの銅線を利用したメタルケーブル回線、所謂、電話回線をそのまま利用し、デジタル変換した信号を用いて相互通信する回線です。

 

電話通話だけでなく、データ通信やパケット通信の相互通信が可能な世界共通の通信規格として定められている回線です。

 

“ 因みに、【ISDN】は、「 Integrated Services Digital Network 」の略です。”

 

 

つまり、電話とデータ通信やパケット通信、インターネットの接続や相互通信を同時に使用することを可能にした、ADSL回線の前に登場した通信回線です。

 

そのシステム上、基本使用料の他に、通信料(通話料)も掛かってしまうため、個人ユースでは比較的、高額な利用料となっていました。

 

 

通信速度は、ADSLより劣っていた様ですが、そのシステムの性質上、通信の安定性という点では、優っていたようです。

 

 

そのため、【 EDI 】( Electronic Data Interchange )と呼ばれる、「主にB to B

企業間における電子データの交換」ともいわれる、商品の発注、受注、出荷、納品、請求、支払、等々の各種取引のプロセス、そのやり取りを企業間で専用の回線を通じて、自動で処理する仕組み、システムであり、その回線にISDN回線が多く利用されています。

 

 

その他、レジのPOSシステムやCAT端末(クレジット会社と店舗間の通信)、診療報酬等のレセプトオンライン請求や警備会社との監視映像通信、等々、いまだに利用されているケースも残っているそうです。

 

 

先ずは、自社の事業、サービスに関与する部分は無いのか、影響は無いのかを至急、調査してみてください。

 

 

これらの通信サービスも含む、ISDN回線も2024年1月を持って順次、サービスを終了すると発表されています。

 

 

 

主流となる・光ファイバーケーブル

 

近年、ISDN回線及びADSL回線の廃止が発表されている以上、通信回線の主流は、光ファイバーケーブルを利用した「ひかり回線」が主流になるものと思います。

 

 

「お・そ・い〜!?」ネット環境の速さのこと。02

 

 

でも、解説しましたが、

 

元々は、NTTが供給していた、光回線網をコラボ事業として多くの通信事業者へ卸売を始めたことで、特に携帯電話事業社を始めとする多くの事業社から、携帯電話とのセット割りなど、多彩なサービス商品やお値打ち商品の提供も増えました。

 

 

また、それまでの通信回線の速度は、最大100Mbps以下であったのに対して、光ファイバーケーブルを利用した光回線のインターネット利用の通信速度は、その10倍以上の最大1Gbpsや2Gbpsあたりが、ほぼ主流の回線速度となっています。

 

その他に、色々な光回線事業社からは、5Gbpsや10Gbpsなどの高速なプランを提供しているところも多く、こちらは、主に事業社向けのようです。

 

 

以前にも解説しましたが、これらは、通信事業社が提示している理論上の、下りの(ダウンロード)最大限の速度表示であり、実際は、通信の混雑状況等により通信速度は変化し、実測値はもっと下ります。

 

因みに、下り(ダウンロード)に対して、上り(アップロード)のその通信速度は、遅くなります。

 

 

一般的には、回線を共用利用しており、混雑状況によって通信速度が変化する「ベストエフォート」と呼ばれるプランが主流となっているようです。

 

これに対して、「帯域保証型」という、主に業務用向けに通信速度をギャランティ(保証)するプランも事業社によって用意、提供されているようです。

 

 

通信環境の改善、改革にあたっては、自社の事業展開、事業規模に合った、総合的に判断した、回線プランを検討、採択することが、重要であると考えます。

 

 

ISDN回線やADSL回線が完全に廃止されると、インターネットを利用できる従来の銅線のメタルケーブルは、少し古い集合住宅やオフィスビルの建物内に残る、VDSL方式等に使用されているメタルケーブルのみになるのかも知れませんね。

 

 

VDSL方式については

 

「ん〜っ!遅い!?」速さのこと、考えたことありますか?01

 

をご参照ください。

 

 

 

光信号からデジタル信号、そして、相互通信の交通整理

 

今後、電話やFAXを始めとする固定電話の回線やインターネット接続を司る回線は、光ファイバーケーブルを利用した、ひかり通信回線が主流となっていきます。

 

 

光ファイバーケーブルによる回線網を経由し、個々の事業社や住居へ引き込まれたケーブルは、一般的には、先ずは【ONU】と呼ばれる「回線終端装置」へ繋ぎ込まれます。

 

 

この「ONU」という機器は、主に、光信号からデジタル信号に、また、その逆に、デジタル信号から光信号へと、相互変換する機器となります。

 

しかも、その他にも重要な役割を果たしています。

 

大まかに言いますと、1本の光ケーブル回線は、複数のユーザーで共用利用されています。

 

回線事業社やプラン、地域性によっても変わりますが、その数は、最大32ものユーザーと共用する場合もあると言われています。

 

光ケーブルによって運ばれ、ONUに入力された複数宛の光信号の内、自宛の光信号のみを識別し、その信号をデジタル信号へ変換し、パソコンなどのデバイスや電話機器等への信号を中継することも大きな役割の一つとされています。

 

また、その逆に、パソコンなどのデバイスからのデジタル信号を光信号へ変換し、そのユーザーからの情報として中継することも同様な役割としています。

 

 

そして、光回線を共用する多くのユーザーが同時に、一斉に情報の送信を実施した場合に、瞬時に、送信データの情報量を判断し、このONUと大本の中継局側との交信により、他ユーザーとの交信とぶつからない様に、タイミングを見はからったり、効率よくスムーズな通信を可能にする為に、交通整理の様な役割も果たす装置としても、大きな役務を果たしています。

 

 

見た目は、黒色か白色系の小さな箱の形をしていますが、その中身は、重要な役務を果たす、高性能な小さなコンピューターと言っても良いでしょう。

 

 

光ケーブルが繋ぎ込まれたONUからは、主にLANケーブルによって、OGやHGなどのアダプターへ接続していき、いよいよ、各種通信機器、デバイスへ接続されます。

 

 

 

ONUからビジネスホンならOG、個人宅ではHG

 

事業社である事務所に引き込まれた光ケーブル回線は、前述の様にONUという機器に接続されます。

 

そして、設備されている事務所内のビジネスホンが光電話に対応しているシステム、ひかり直収に対応している主装置であれば直接接続されますが、対応していないシステムの主装置ならば、そのデジタル信号の他、ISDN信号やアナログ信号へ変換、割り振りするアダプター、OG(オフィースゲートウェイ)へとLANケーブルにて接続されます。

 

光ケーブルからONU、そして、LANケーブルを通じて接続された、OG(オフィースゲートウェイ)では、ONUで光信号から変換されたデジタル信号を電話系の主装置へ送るISDN信号やアナログ信号へと変換します。

 

割り振られた信号は、メタル系のケーブルを通じて、ビジネスホンの主装置へ接続され、オフィース電話端末やFAX端末へ接続されます。

 

 

個人宅での家庭用ではOGではなく、HG(ホームゲートウェイ)に代わり、同様に直接、モジュラーケーブル(通常の電話ケーブル)にて固定電話に接続されます。

 

機器としては、ONUとホームゲートウェイが一体となった機器も家庭版では利用される場合もある様です。

 

 

 

複数デバイスの同時利用・ルーター&Wi-Fiルーター

 

前述では電話回線のプロセスについて解説しましたが、ここでは、インターネット回線のローカルネットワークのプロセスについて解説します。

 

 

光ファイバーケーブルを通って運ばれてきた光信号は、ONUにてデジタル信号へ変換、交通整理?をされながら、ビジネスホンの主装置、または、OG、HGを経由して電話系統の信号は電話機器へ配信されます。

 

そして、インターネット関連のデジタル信号は、主装置、または、OG、HGからLANケーブルを経由してルーターへ接続され、パソコンなどの複数のデジタルデバイスとの利用が可能となります。

 

 

ルーターとは、簡単に言えば、インターネット回線網の中で、最小のローカルネットワークを形成するための起点となる機器であり、有線のLANケーブルによる接続によって形成されます。

 

 

同様に、LANケーブルで接続せずとも無線であるWi-Fi電波を利用しても接続でき、ローカルネットワークを形成できる機器をWi-Fi-ルーターと呼ばれています。

 

 

ルーター、Wi-Fi-ルーターとは、オフィース電話などで、外線電話と内線電話網、その交換機器の様なものと例えれば分かり易くありませんか。

 

 

ルーター、Wi-Fi-ルーターを介せずでも、単一のパソコンなどへLANケーブルで接続しインターネットへの接続することも可能ですが、複数のパソコンやデバイスを同時に利用するには、一般的にはルーターを介する必要があります。

 

 

昨今では、LANケーブルを介せずにもローカルネットワークにアクセスできる、Wi-Fiルーターの使用が主流となっています。

 

 

当然、Wi-Fiルーターも使用する場所のロケーション、環境によっても推奨する機器も違い、利用する環境の広さ、Wi-Fi電波の到達のし易さや障害物の有無、同時接続するデバイスの数、等々の条件をよく吟味した上で機器の選択をする必要があります。

 

 

そして、このWi-Fiルーターも特定の役割に特化した、小さなコンピューターの一種であるとも言えます。

 

 

 

Caches/キャッシュって!?気にしたことありますか?

 

パソコンを使用していると、一度は聞いた事のある「Cache・キャッシュ」。

現金のキャッシュではありませんよ、現金のキャッシュは「cach」です。

 

 

Cacheとは、直訳すると、隠したもの、隠し場所、貯蔵所、貯蔵物、隠匿場所、などと訳されます。

 

 

パソコンでインターネットを閲覧した時によく言われる「キャッシュ」とは、Webサイトなどを閲覧した時に、一度、閲覧したWebサイトのデータ、情報を一時的にパソコン内に保存しておくことで、再度、閲覧する時に早く表示できるようにするための機能の一つです。

 

 

同様な他意もありますが、主に、この様な意味を指している場合が多いですが、ここでは、インターネット閲覧に関するキャッシュについて解説しています。

 

 

実は、同一のWebサイトを再閲覧する時は、案外、最新の情報ではなく、過去に閲覧した情報を再掲示している事も多いのです。

 

再閲覧時に、意図的に再接続するか、他ページに移動する時などに最新情報に変わっていく様ですが…。

 

 

このキャッシュというデータは、溜まり過ぎて一定のデータ量を超えると逆に、Webサイトなどのインターネットの閲覧速度が遅くなってしまいます。

 

 

ですから、閲覧速度が遅いなと感じた時には、若しくは、定期的に、このキャッシュを削除してあげなければなりません。

 

 

ウィンドウズ系、Mac系のパソコン、アプリケーションによって操作方法は多少変わりますが、意識して、定期的に、このキャッシュを削除してあげてください。

 

 

因みに、インターネットの閲覧ソフトの一つ「Internet Explorer」では、キャッシュのことを「インターネット一時ファイル」という名称になっています。

 

 

 

ここまでに、インターネット回線についての解説を繰り返してきましたが、光ファイバーケーブルを経由した光信号は、ONUにてデジタル信号、情報に変換され、OG、HG、ビジネスホンの主装置を経由して、Wi-Fiルーターを経由して各種、様々なパソコンやデバイスに接続され、最小のインターネット網、ローカルネットワークを形成していますと解説しました。

 

 

それぞれの機器は、小さなコンピュータの一種であるということも解説しました。

 

しかも、それぞれの機器は、インターネットの情報通信をそれぞれの役割を持って稼働しています。

 

つまり、インターネットの情報交換をパソコン等のデバイスと同様に閲覧の補助をしているいじょう、それらにもキャッシュが溜まっているのです。

 

 

ですから、これらの機器も定期的にキャッシュの削除をしてあげなければ、その回線速度は遅くなってしまう要因の一つになり得ます。

 

 

操作スイッチもキーボードもついていない、これらの機器でキャッシュを削除するためには、どうしたらいいのでしょうか。

 

キャッシュを削除するには、それぞれの機器を再起動してあげる必要があります。

 

再起動することで、キャッシュはリセットされ本来の回線速度を取り戻すことができます。

 

 

再起動の方法は、電源スイッチが付いていれば、そのスイッチを「入り切り」してあげれば良いですが、中小企業での採用機器や家庭版の機器では、恐らく、ついていない機器が多いのでは無いかと思います。

 

この場合は、電源コンセントを抜いて、数十秒経過後、再接続してあげれば、自動的に再起動することになります。

 

 

スイッチの切り入りも、数十秒程度の間隔を空けて電源を入れてあげてください。

 

 

 

そして、これらの機器も性能の発達も目を見張るものがあります。

 

経年劣化も著しい事もあります。

経年劣化による速度低下や動作不良。

故障とまでいかないが、何となくおかしい様な…こんな時は、それぞれの小さな箱のコンピューターの事も思い出してあげてください。

 

 

 

「お・そ・い」で見逃している・そのケーブル!?

 

ここまで、インターネット回線に関する通信速度の「お・そ・い」について、そのシステムのプロセスについて、色々な観点から解説してきました。

 

 

ここでは、最も基本中の基本であるのに、意外と見落とされているのが、それぞれの機器を接続する中心となるケーブル、「LANケーブル」があります。

 

 

1989年3月12日にインターネットが生まれたと言われています。

その、生みの親とされるのが、米国のTim Berners-Lee氏と言われています。

 

 

日本では凡そ20、数年くらい前に、インターネットが流行、ホームページの急速な普及が始まったのでは無いでしょうか。

 

そのころから使用していたLANケーブルを今でも使っていませんか。

 

ひょっとして、事務所の床下のOAフロアの中に、その頃に配線したLANケーブルがそのままになっているとか…という状況ではありませんか。

 

 

もし、そうならば、そのLANケーブルと昨今、最新のLANケーブルでは、見た目は全く変わりませんが、その最大可能な通信速度は、約400倍になっていますよ…。

 

 

当然、回線を改善して通信速度が上がったとしても、LANケーブルがその通信速度に適応していなければ、その速度はドロップしてしまいます。

 

 

基本中の基本、LANケーブルについても、今一度、合わせてチェックしてみてください。

 

 

その表記は、参考まで以下のようになっています。

新規購入時は製品パッケージにも掲載されていますが、ケーブルそのものの表面にも、カテゴリは大体、表示されています。

 

 

主だった仕様だけ記載しましたので参考にしてください。

 

 

■LANケーブルのカテゴリ

 

〖 カテゴリ(カテゴリ表記)/最大速度 〗の順で表記しています。

 

  • カテゴリ5 (CAT.5 )/100Mbps
  • カテゴリ5e(CAT.5e)/ 1Gbps
  • カテゴリ6 (CAT.6 )/ 1Gbps
  • カテゴリ6A(CAT.6A)/10Gbps
  • カテゴリ7 (CAT.7 )/ 10Gbps
  • カテゴリ7A(CAT.7A)/10Gbps
  • カテゴリ8 (CAT.8)/ 40Gbps

 

 

カテゴリ8は、主に業務用であり、一般のオフィスや家庭では、かなり高額でもあり使用されることは殆どない様です。

 

 

上記の比較からも、せめて最低でも、「カテゴリ5e(CAT.5e)/1Gbps」以上のカテゴリのLANケーブルを使用することをお勧めします。

 

 

しかし、今後の技術発展のことも踏まえると、やはり、適切と判断する、その推奨カテゴリは【カテゴリ6A(CAT.6A)/10Gbps】以上のLANケーブルを利用することを是非お勧めします。

 

 

 

まとめ

 

これまで、3回に渡って、インターネット回線における回線速度の遅い原因、要因について、解説してきました。

 

2020年の新型コロナウィルスのパンデミックに始まり、緊急事態宣言下での学校閉鎖、テレワーク勤務の推奨、等々による、在宅時間の大幅増、インターネットの利用時間の大幅増により発覚した、通信回線速度の「お・そ・さ」。

 

このコロナ禍により更に加速度が増した、インターネット環境の技術革新や環境整備への課題、改善への提言が叫ばれる様になりました。

 

 

携帯電話の5G化にも象徴される様に、インターネット回線網を利用した相互通信における、デジタル信号の高速化、大容量化は益々、拍車が掛かるものと思われます。

 

 

その様な中、中小企業におけるインターネットに関する通信環境のインフラが古いままになっている、通信インフラのプロセスについても何の意識も課題も感じていなかったでは、済まされない時期に来たのではないでしょうか。

 

 

そもそも、基本の通信回線そのものの仕様はどうなっているのか…、

自社のインターネット回線網への接続は、どの様なプロセスを経由しているのか…、

それぞれの機器は、導入当時のままになっていないか…、

きちんと、それぞれの機器の最適な更新、改善、交換、メンテナンスがなされているのか…、等々、

本質的な問題意識、課題意識が必要な時代に来ているのではないでしょうか。

 

 

勿論、これを切っ掛けに、

自社のホームページが売り上げに貢献しているのか否か…、

会社案内程度になっていないか…、

アクセスは増えているのか、そもそもアクセスされているのか?も…検証しましょう。

 

まだ、ホームページを開設していないのであれば開設の検討を始め…、

 

しっかりと売り上げの向上、事業の発展に貢献する、インターネットを利用したマーケティング活動、施策を本格的に取り組むべき時期に来ているのではないでしょうか。

 

 

環境整備も含めて、コストへの懸念が障害となり、先送りするには、そろそろ限界な時期に来ているのではないかと考えます。

 

 

必ずや近い将来、中小企業においても、自社の事業活動において、本格的なデジタル化、インターネットマーケティングの施策導入は必至な時期に来ています。

 

 

先ずは、通信回線の基本的な概要を理解して頂き、自社の規格、規模、目的に合った通信インフラはどうあるべきか、どう改善するべきかを優先的に検討、課題、問題点、等の改善に取り組み、インターネットマーケティング施策、導入への時期に来ているという実感を感じて頂き、考える切っ掛けになれば…との思いを込めて解説しました。

 

 

 

2021.03

 

 

 

 

この記事を書いた人

古野 徹
株式会社リップル
代表取締役
マーケティング・コンサルタント

広告関連企業8社に従事して36年超。
ありとあらゆる業務を経験してきたノウハウを活かし、総合広告代理店、㈱リップルを設立する。

創業15周年の通過点に向けて、新規事業として、中小企業を対象とした、「マーケティングに関するコンサルティング事業」サービスの提供を開業。
「心を大切にコンサルティングします。」を新たな基本理念に加え、
どうやって、集客していくのか、
どうやって、売り上げを伸ばしていくのか、
どうやって、新たなお客さんやサプライヤーと繋がっていくのか、
どうやって、人財を確保していくのか、
どうやって、災害や緊急事態に対応していくのか、等々、
益々、社会での存在意義を示していくことが重要な課題になってきている中小企業に対して、わかっているようで、わかっていない「マーケティング」、今更、聞くに聞けない「マーケティング」の事など、総合的なマーケティング活動の施策支援のサービスが提供できるように、絶えず精進を続けている。

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