「ん〜っ!遅い!?」速さのこと、考えたことありますか?01
「ん〜っ!遅い!?」って、「速く〜!」、「ノロノロするな〜!」…?
昨今、世の中を騒がせている、煽り運転のことではありませんよ。(笑)
恐縮です。
煽り運転は絶対にいけません。
皆さん気をつけましょう。
そう言えば、
煽られるドライバーにも特徴があるそうです。
先日、読んだブログ記事で、“煽られる車と煽る車の特徴”というような記事を見ました。
その中で、煽られる方の特徴として、
「走行中後方をあまり見ない」、
「高速では、追い越し車線をノロノロ走行し続けている」、
「自分は制限時速を守っている」ということを自負しているとか、正義感も強い傾向にあるとか…等々、書いてありました。
また、「煽る方にも偏った?正義感がある」と言うような、等々も、書いてありました。
被害者、加害者にならないよう、今一度、自分の運転も見つめ直してみませんか。
ところで、この問題、私個人の見解ですが、
何十年も前のことと思いますが…、
自動車学校の実習で、最初に習ったマナーやルールを思い出すことも重要なヒントが有る様にも思います。
きっと、忘れている事、多いと思いますよ。
キープレフトの精神とか、メリハリある運転をとか、信号待ちでの停車時の車間距離とか、交差点、右折時の待機場所とか、高速道路での本線への入り方とか…色々。
殆ど守れていない、間違った認識のドライバーが多いこと…、
ちゃんと、その理由があるにも関わらず、都合の良いように解釈を変えてしまっている事も…ありませんか。
今一度、思い出してみませんか。
大分、大分、道が外れました、失礼しました。
ところで!
ここで言いたい「遅い!」とは、パソコンやスマホの動きやホームページの閲覧速度。
所謂、インターネット環境の速度が遅くなっていませんか?
と言う投げ掛けでした。
昨今のコロナ禍で叫ばれているリモートワークやズーム会議、リモート会議、テレワークの推奨による、在宅時間の大幅増により、消費者のインターネットの利用は格段に増えています。
テレビの報道番組やワイド番組等でもコメンテーターやタレント、視聴者の出演も別室や自宅等から、インターネット回線を利用した出演も見慣れた光景になりましたね。
しかし、出演者によって、その画像の解像度、画質の良さに大きな開きも感じませんか?
また、色々なホームページを見ても、自社のWebサイトを見てもページ移動がやけに「遅くない!?」って感じることもありませんか。
主にWebサイトを通じたビジネスを展開している企業ならば、尚のこと、ページ移動の遅さは致命傷です。
よく言われますが、消費者はページ移動の時間が3秒を超えると、そのWebサイトを去ってしまう。とも言われます。
SEO対策などでお金を掛けてアクセスしてもらっても、直ぐに去ってしまわれれば、折角のビジネスチャンスを逸してしまいます。
自社のWebサイトのページ移動速度が速いのか、遅いのか、疑問を呈したことはありませんか。
インターネット環境に纏わる速度の遅い原因。
その原因は、多岐に渡っているのが実情です。
しかし、コロナ禍における、リモートワーク、テレワークの本格導入、集客増、売上増という課題に早急な取り組み、改革が叫ばれている昨今、この問題の本質を理解し、適切に取り組み改善にあたることは大きな意義があります。
まずは、デジタル後進国と言われる日本のインターネット環境の実情、問題点を認識、深堀し、自社で可能な限りの改善を図ることで、これらの問題を解決する第一歩に繋がります。
コンテンツ
コロナ禍によって炙り出された、そもそも!の遅い原因
新型コロナウィルスによるパンデミック、非常事態宣言等による、国家レベルでのテレワークの推奨。
自宅で過ごす時間の大幅増により、インターネットを経由した多機能なサービスの利用が急激に増えたことは周知のことと思います。
こと、一般家庭においては、仕事のテレワーク化は勿論、子供の授業のリモート化も増え、今までバランスの取れていたネット環境、いわゆる、ネット・インフラが飽和状態になり、「遅っ!!」って言うことをしばし感じる様になっていませんか。
特に少し古いマンションやオフィスビルでは、未だに古いインフラ環境のまま!という状況が残っていることも実情です。
リモート会議やズーム会議で、何か画質が悪い、解像度が低い、絵面と音声がズレる、音声がブツ切れに聞こえる、等々、その差が歴然と現れることを感じること、多くありませんか。
最近では、メールのシステムも変わりつつある中、大きめの添付ファイルが付いたメールの受信に時間が掛かったり、ウェブサイトの閲覧速度が遅かったり、システムやアプリのアップデートに時間が掛かったり、エラーになったりと…、それは、ネットのインフラ環境に問題が有ったりします。
これが「遅い」の原因の全てではありませんが、
「そもそも」の原因について、自宅や事務所のインターネットのインフラ環境から着目してみませんか。
そもそも!インターネットとは?
そもそも、インターネットとは、大まかに言って、インターネット回線網、ネットワークやウェブサイトなど、複数のコンピュターやデバイスを相互に接続した、地球規模の情報通信網のことと言われます。
単純に言うとパソコン同士を繋ぐ回線(網)と理解しても良いと思います。
パソコンにあたる相手部分がウェブサイトであったり、SNSであったり、ブログやYouTubeであったりと様々なサービスを利用するための回線と思えばいいと思います。
それぞれのサービスは、サーバーというパソコンの仲間に、システムやデータ、情報が入っていますので。
そのインターネット回線、インターネットのインフラ、つまり回線をイメージしてみてください。
回線その物というと、「光ケーブル」を真っ先に思い浮かべませんか。
実物を目にすることは少ないと思いますが、太めの髪の毛ほどの細いケーブルの中を瞬間的に大量の光の情報が行き来する。
これ、今更ながら凄い!技術と思いませんか。
実際に、パッと見に目にする光ケーブルは、直径、数ミリ程の乳白色のケーブルをイメージされると思います。
しかし、実際にケーブルの本体は、その中に太めの髪の毛ほどの細い光ケーブルが入っています。
回線素材の中心となるものは光ケーブルですが、他にもADSL回線やケーブルテレビの回線など、また、携帯電話と同様の電波を利用した無線回線とか色々と存在します。
一時、携帯電話会社が無料や有料で配っていたWi-Fi中継機などがそれです。
その他、ポケットWi-Fiやブロバンドルーター等々も耳にした事もあるのではないでしょうか。
まだ有る、旧態なインターネット・インフラ環境
コロナ禍の影響で浮き彫りとなった、特に古い集合住宅やオフィスビルでのインターネット回線のインフラが古いままの施設が多いことも露わになりました。
しかし、その実情、それが何故?を知らない人が多いのも実態です。
確かに、それぞれの殆どの多くの建物、ビルまでには光ケーブルが通っていますが、その先、個々の部屋へは旧態依然の電話回線、メタルケーブル回線のまま、という環境も多いのです。
実は、私の自宅のマンションもこれでした。
コロナ禍で一斉に、テレワークやリモート授業と、恐らく、マンション内で一斉にネット回線の使用が一気に上昇したのでしょう。
テレワーク真っ最中の私のパソコンも相当に遅くなり、メールですら受信するのに大変な時間を要する状況になってしまいました。
回線の速度を計測してみると何と、それまでの、1/10以下にまで落ちている時間帯もありました。
何故??
色々と調べてみて、知っていたつもりでも分かっていませんでした。
お恥ずかしい限りです。
しかも、共有回線でも有るので、限られた容量を皆なで分け合って利用するので、ただでさえ少容量の回線を一斉に利用すれば当然、遅くもなりますよね。
今でも多く現存する、光ケーブルとメタルケーブルの組み合わせのインターネット回線のインフラ環境。
インターネット回線速度の「遅い」、“そもそも”の原因の一つです。
因みに、原因発覚後、早急に改善策を検討、部屋まで光ケーブルを引き込むことが必要と分かりました。
分譲マンションでもありましたので、実際に個部屋へ引き込みが配管的に可能なのかどうか、また、工事をしても良いのかの判断を自治会へ申請し調査し、工事の許諾をもらうことができました。
この作業にもかなりの時間を要しましたが、同時に実際の工事を申し込んでからも数ヶ月の時間を要しました。
結構、時間を要する煩雑な作業であったことは、正直な感想です。
諸費用は当然、当方で負担しました。
賃貸ならもっと難しいかもしれませんね。
しかし、結果は、驚く程、速度は改善されたことを付け加えさせて頂きます。
どんな風につながっているの?インターネット
インターネット回線網は大小、多くの回線網、複数のネットワークが組み合わさって構成されています。
最大に大きいのが世界中に張り巡らせられているネットワーク。
状況によっては衛生回線も経由する宇宙的?なネットワークかもしれませんね。
この最大のネットワークの中で、様々な個別のネットーワークの集まりによって縦横無尽に情報が駆け回るネットワークが形成されていると考えて良いと思います。
この中で、一番小さいネットワークが、個人のパソコンであったり、その同一回線の中で複数のパソコンやスマホ、タブレットなどのデバイスが存在すると、それが最小の“ローカルネットワーク”が形成されていることになります。
最小のネットーワークはルーターによって形成さていれる
大まかに言って、
パソコンなどをインターネットに接続する時には、以前は、主に電話回線からのアナログ信号を、モデムを経由してルーターに接続、LANケーブル等を使用してパソコンに接続することでインターネットにアクセスしていました。
その後、携帯電話の発達と共に、モバイルルーターなども出てきました。
簡単にいうとモデムとは、アナログ信号とデジタル信号を相互変換することが主な役割でルーターは複数のパソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスをインターネットに接続するための中継機器と考えるとよいでしょう。
昨今は、光ケーブル網の発達により、モデムに代わり「ONU」という機器に代わり、光信号とデジタル信号の相互変換の役割を担う様になりました。
それらは本来、個々の機器としての程を成していましたが、利用者個々の環境により個別の機器での対応やモデムとルーター、ONUとルーターが一体となった機器もありました。
LANケーブルでの有線接続が主流であった時代から、無線LANという電波接続も併用する様になり、ルーターにWi-Fi機能が付いたルーターの利用が主流になりました。
この、1台のルーター、Wi-Fiルーターで形成される“ローカルネットワーク”が最小のネットワーク網と考えて良いでしょう。
お家で例えると、このWi-Fiルーターが家の玄関の様な役割となり、外界のネットワークと繋がると考えればわかりやすいでしょう。
この1台のWi-Fiルーターに有線、無線に関わらず接続したパソコンやスマートフォン、タブレット、ゲーム機器などの様々なデバイスで構成されたネットワークがインターネット上の最小のネットワークと考えてよいと思います。
それぞれのデバイスがお家の中の各お部屋とイメージしてよいと思います。
回線内に固定電話の回線が混在すると少し接続機器が変わる
昨今、通信ケーブルの主流は、光ケーブルを使用したものが主流となっています。
個人宅では固定電話は減少の一途をたどっていますが、
当然、企業においては電話回線も同じ、光ケーブル回線を併用したケースが主流になっています。
電話の信号とインターネット情報を司る光信号の通り道でもある、1本の光ケーブルが企業の事務所へ引き込まれます。
この場合、規模の大きな企業などでは、複数の光ケーブルが引き込まれると思ってください。
引き込まれた光ケーブルは、「ONU」という機器に繋がれこの機器によって、光信号からデジタル信号へと変換されます。
変換されたデジタル信号は、LANケーブル経由して「OG」という変換機器によって信号をさらに振り分けられます。
固定電話用への音声信号とインターネット利用へのデジタル信号へと変換、振り分けられます。
音声信号は電話機器へデジタル信号はLANケーブルを経由してWi-Fiルーターへと繋がり最小のネットワークとして稼働することになります。
因みに、この「OG」は、事務所内でのオフィス電話システムでは主装置の中に内蔵されている事もあり、主装置からLANケーブルにてWi-Fiルーターへと接続される場合もあります。
ところが、少々古い集合住宅などでは、建物までは光ケーブルで来ているマンションやアパート、オフィスビルは多いのですが、電話線の配管にスペースが無いとか工事が大掛かりになるとか経費負担などの課題により、個々の部屋までは建築当時に配線された電話用メタルケーブルのまま、というケースが多いのも実情です。
光信号からアナログ信号、そしてデジタル信号に変換、「VDSL」
古い集合住宅やオフィスビルなど、建物までは光ケーブルが引き込まれているか、若しくは、引き込みが簡易にできる環境になっている通信インフラ環境の状態が多く存在していることも現状です。
このケースの場合、建物まで引き込まれた光ケーブルは、専用の分電盤の中でアナログ信号に変換され、従来の電話線、電話用メタルケーブルを通じて夫々個々の部屋へ配信されます。
電話回線が併用の場合は、メタルケーブルはモジュラーコンセント等を経由してモデムに接続され、アナログ信号からデジタル信号へ変換されます。
モデムで変換されたデジタル信号は、LANケーブルを経由してOGという機器へ送られ、アナログの音声信号は電話機器へ送られます。
そして、デジタル信号はLANケーブルを経由してWi-Fiルーターへと接続されネットワークと接続されます。
電話回線が単独などの場合は、「モデム」と「OG」が一体となった機器が使われるケースも多いようです。
光信号から建物内にてアナログ信号へ、そして個々の部屋にてデジタル信号へと変換される回線のシステムを一般的に「VDSL方式」と呼ばれています。
VDSL方式は、個々の部屋から集まる複数の配線を建物の回線集合の分電盤内にある変換装置を経由して、幾つかの世帯の複数のメタルケーブル分が、1本の光ケーブルへ接続されています。
今回のコロナ禍の中、テレワークやリモート授業など、一斉にインターネット回線を使用されると、変換装置に大きな負荷が掛かり、変換効率がダウンしてしまいます。
その結果、通信速度が極端に遅くなってしまい、画質や音声品質の悪化やフリーズ現象が頻発したのが昨今の速度低下の大きな原因の1つに挙げられます。
様々なプロバイダーを経由して外界のインターネット回線網へ
「Wi-Fiルーター」、「OG」、「ONU」を通って、お家の玄関を出たデジタル信号は、先ずは、個々に契約されている接続プロバイダーを経由して全世界に広がるインターネット回線網へ出ていきます。
そして、目的とするパソコンやデバイス、各種サービスを提供するサーバー等にアクセスしていきます。
接続プロバイダーは、それぞれのパソコンや各種デバイス、いわゆる、個々の“ローカルネットワーク”の住所を設定し管理してくれている起点と言えます。
つまり、お家の門扉のような存在と考えればわかりやすいと思います。
例えば、ポケットWi-Fiや携帯電話会社が配給しているWi-Fiスタンドなどは、この接続プロバイダーにあたるサービスも携帯電話会社等が担っています。
仮に、場所的に同じローカルネットワーク内に居ても、そこのWi-Fiルーターを経由せず、4G、5Gなどの電波を経由しインターネット回線網へ接続している場合は、同じ場所にいても、自ずとスマホ等のデバイスの、その時の住所と玄関、門扉は違うものと理解してください。
別荘のようなものと考えてもいいと思います。
接続プロバイダーに関しては、また別の機会に解説させて頂きます。
まとめ
インターネットを利用したリモート会議の品質やテレワークによるクラウドを経由した相互のデータ交換作業、各種サイトの閲覧速度やページ移動の速度等々の回線速度の「遅い」原因としては、個々の環境に関係する様々な要因が存在します。
ビジネスの観点から見ても、環境のせいだから遅くても仕方がないと、原因追及や何らかの対策を講じなければ、テレワークやリモートワークの環境整備や仕事効率化への転換に大きな支障となり大きな障壁になることは当然のことと思います。
また、デジタル後進国と呼ばれる日本では、今後、益々、インターネット回線網の外的インフラやインターネット環境の発達・発展が急速に進化するものと思われます。
Webサイトを中心としたビジネス展開でも、ページ移動に3秒以上掛かるとユーザーは、そのWebサイトを去ってしてしまうとも言われ、大きなハンデとリスクになることも想定されます。
このケースの「遅い」の原因は、ユーザーである受け手側では、回線によることも多いでしょうが、
情報を配信する側では、サイトのシステム、サーバーの性能、サーバーとシステムの相性、等々、ここまで解説してきた要因とは別の多岐にわたる要因が関与している可能性が高いです。
また、インターネット上の様々なサービスを提供するサービス事業者のシステムやグローバルなネットワークシステムは、想像以上のスピードで発達、進化してくことでしょう。
しかし、それを利用する消費者側では、それぞれが利用するデバイスの性能にもバラツキや格差は拡がる事も否めません。
そんな状況下の中、インターネットを利用し自社のサービスの事業展開に活用していく上では、最適な環境を整備し効率的、効果的なインターネット施策を導入していくことは必至となります。
インターネット環境の「遅い!」の「そもそも」の原因の一つ、
まだまだ、古いシステムの通信インフラの環境がユーザー側にも中小の企業側にも意外と多く存在していることを認識し、自社の事業運営に活かしていく事は、効率的なインターネット環境の改善、構築に大きく寄与することは言うまでもありません。
ユーザー側の、この古いインターネットのインフラ環境が改善されるには、まだまだ、多くの時間を要するものと思われます。
何故ならば、戸建ての住宅は個人の判断である程度、自由に改善を図ることは可能ですが、個人所有、借家に関わらず、集合住宅に居住するユーザーの多くは、改善に対して多くの課題、煩雑な手間を要する場合があります。
先ずは、「そもそも」の遅い原因、「へえ〜!?ナルホド!」って、それをご理解頂けることを
「ん〜っ!遅い!?」速さのこと、考えたことありますか?
その01の趣旨とさせて頂きました。
2021.02
この記事を書いた人
- 古野 徹
- 株式会社リップル
代表取締役
マーケティング・コンサルタント
広告関連企業8社に従事して36年超。
ありとあらゆる業務を経験してきたノウハウを活かし、総合広告代理店、㈱リップルを設立する。
創業15周年の通過点に向けて、新規事業として、中小企業を対象とした、「マーケティングに関するコンサルティング事業」サービスの提供を開業。
「心を大切にコンサルティングします。」を新たな基本理念に加え、
どうやって、集客していくのか、
どうやって、売り上げを伸ばしていくのか、
どうやって、新たなお客さんやサプライヤーと繋がっていくのか、
どうやって、人財を確保していくのか、
どうやって、災害や緊急事態に対応していくのか、等々、
益々、社会での存在意義を示していくことが重要な課題になってきている中小企業に対して、わかっているようで、わかっていない「マーケティング」、今更、聞くに聞けない「マーケティング」の事など、総合的なマーケティング活動の施策支援のサービスが提供できるように、絶えず精進を続けている。
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